星槎国際高湘南の主将として「全日本高校女子サッカー選手権大会」に出場を決めた 川倉 愛梨さん 市内千代在住 17歳
”負けず嫌い”が進化の源
○…この夏はとにかく走った。急勾配の坂道ダッシュ10本に、12分間走の繰り返し。「今までめったになかった」と話すように、以前は月1回ほどのメニューが週3回まで増えた。「ディズニーランドに行きたい」と女子高生らしい一面を覗かせつつも、「今はサッカーだけ」と表情を引き締めた。
○…来年1月3日(日)に開幕する選手権に、2年連続で出場する。昨年も攻守の軸となるMFとして全国を経験。今年はさらに主将として、チームを引っ張る。年末年始も調整のため練習になるが、「お正月にサッカーができるのは幸せなこと」と気合十分だ。
○…サッカーを始めたのは小学5年生のとき。4歳下の弟が所属する千代豊川SSの練習を見に行くと、楽しさを感じた。だが、男子ばかりのチームに1人で飛び込む勇気はなかった。そこで、幼なじみの女の子を誘って加入。「男子に負けたくない」と必死に練習を重ね、レギュラーに。「幼なじみは途中で辞めたがっていたけれど、卒業まで一緒にやってくれた。そのおかげで今があるのかな」。千代中ではサッカー部にも入ったが、星槎の下部組織で女子中学生のチーム「OSAレイア」を主戦場に。現在のチームメートのほとんどは、中学時代からの盟友だ。
○…根っからの負けず嫌い。中学のバレーボールの授業で、バレー部員と同じチームになるとホッとしたという。理由は「負けなくて済むから」。そんな彼女が最も悔しい思いをしたのが、今年のインターハイ関東予選、日本航空高(山梨)との一戦。自分たちのミスで敗れ、全国を逃した。迎えた10月、選手権予選1回戦で雪辱のチャンスが到来。夏以降の走り込みの成果を発揮して2対0で勝ち、全国への道を切り拓いた。
○…出場決定後、幼なじみにも報告した。「『すごいじゃん』って喜んでくれた。支えてくれた人々に感謝し、ベストを尽くしたい」。将来の”なでしこ”を夢見て、大舞台で走り抜く。
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