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おだわらミュージアムプロジェクトの中心メンバー 柏木 隆一さん 市内浜町在住 61歳

公開:2011年11月5日

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父の存在を感じ、これからも

 ○…市内に美術館を創ろうと活動する「おだわらミュージアムプロジェクト」。発足当時からの中心メンバーとして奮闘中だ。設立のきっかけは、郷土に眠る芸術作品の管理が十分でなく、劣化・流出が進んでいる事への危機感からだった。父は地元で名を残した柏木房太郎画伯。数多くの遺作を所有する立場もあって、メンバーの中でもその想いは、誰よりも深く、重い。当面の活動内容は、美術展などを通じ市民が芸術を身近に感じられる場を提供していくこと。「関心を持ってもらう事が、父も含め多くの作品を守る事につながる」そう信じている。

 ○…生まれ育った浜町のアトリエは、昔から画材で溢れ、幼い頃から好き勝手にいじって遊んでいた。父からも絵と向き合う事を勧められたが「最初は下手っぴでね」。絵は気の赴くままに…外で遊ぶ方が好きだった。ところが小5の時、参加した写生会で「こういう風に書くのか!」と掴んだ瞬間が突如訪れた。この時の絵は”特選”。「初めての感覚だったし、結果一番の賞ももらった。そりゃ気分がよくてさぁ」。以来、描く事は快感に変わり、中・高校でも迷わず美術部に入った。「色彩の世界に身を置きたい」と就職した印刷会社では、車のカラー開発を担当。定年まで勤めあげた一方、仕事の合間を縫って創作活動を続けた。

 ○…成人した頃から時に”親の七光り”の様な中傷も受けた事もあったが「辞めようとか親父を乗り越えようとか、そんな気負いはなかった」。なぜなら、父はいつも自由に描かせてくれたから―。その事に気づいたのは息子が彫刻の世界に入り「親父の気持ちがわかるようになったから」と穏やかに笑う。父から授かった”絵を描く”という自己表現方法は、常に自分の芯に。見守る愛情は、今度は息子へ―。共に過ごしたアトリエで、大きな存在を感じながら「ずっと描き続けたい」との想いは決して色あせる事はない。

 
 

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