神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

社会ボランティア賞を受賞した「すずの会」で代表を務める 塩練(しおねり)雪子さん 市内蓮正寺在住 73歳

公開:2014年12月6日

  • X
  • LINE
  • hatena

言葉の温もりが紡いだ絆

 ○…「瞳を輝かせ、身じろぎもせず話に聞き入る子どもたち。そんな表情に出会う時、何とも言えない豊かな気持ちになる」。1980年に自身が立ち上げ、代表を務める読み聞かせグループ「すずの会」。長年にわたる地域に密着した活動が評価され、ソロプチミスト日本財団から社会ボランティア賞を受賞した。「自分たちが喜びとする活動なのに、思わぬごほうび。皆で続けてきて良かった」と、控えめに喜びを表す。

 ○…40歳を前に、生まれ育った新潟県から小田原へ転居。見ず知らずの地で知人もいない生活に、小中学生の子どもたちを学校に見送った後は孤独を感じるばかり。「スーパーで立ち話をしている主婦がまぶしく見えるほど、人とのつながりを求めていた」。新潟にいたころ、ボランティアとして活動に参加していた絵本の読み聞かせ。「小田原にもあるかしら」と、さっそく市立図書館を訪ねた。結局、小田原にグループは存在しなかったが、館長の協力を得て一人で活動を始めることに。チラシを作り、「一人でも来てくれたら読む」という覚悟で迎えた”初公演”。ところが、会場には予想を超える10人の親子が集まっていた。その後、徐々に賛同者が増え、現在は15人のメンバーと活動している。

 ○…11年前に病で他界した夫の甫(はじめ)さんは書家だった。先立たれた寂しさを癒してくれたのは、作品に遺された言葉『楽しいことが一番 楽しむのが一番』。日頃から「言葉は心のつぶやき」と話していた甫さん。「人は言葉で励まされたり、傷つけられたりもする。子どもたちには心が温かくなるお話を読みたい」

 ○…メンバーはそれぞれ年を重ね、家族の介護にも忙しくなってきた。だが、30年近い付き合いのなかで、いつしか活動の場以外でも相手を思いやり、助け合える間柄になった。「人とのつながりがほしくて始めた活動だったけれど、きっと求めていたのはこういう形だったのだと思います」
 

小田原・箱根・湯河原・真鶴版の人物風土記最新6

菊川 鉄也さん

小田原箱根商工会議所青年部(YEG)2024年度会長に就任した

菊川 鉄也さん

箱根町湯本在住 46歳

5月18日

永野 進さん

3月19日付で小田原警察署長に着任した

永野 進さん

小田原市在住 59歳

5月11日

山本 雪乃さん

5月5日に開催される「小田原大合戦」で高校生の部実行委員長を務める

山本 雪乃さん

開成町在住 18歳

5月4日

白川 秀信さん

神奈川県弁護士会県西支部長に就任した

白川 秀信さん

小田原市浜町在住 54歳

4月27日

石黒 太郎さん

(株)籠淸の専務取締役として、本店再建100周年事業を担う

石黒 太郎さん

小田原市城山在住 51歳

4月20日

大曽根 一成さん

「2024 OUR KANAGAWA 展示商談会」の実行委員長を務める

大曽根 一成さん

小田原市曽我光海在住 44歳

4月13日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 5月18日0:00更新

  • 5月11日0:00更新

  • 5月4日0:00更新

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月18日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook