神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

100mの板かまぼこ作りに協力した小田原林青会の会長を務める 小高 誠仁(こだかせいじ)さん 市内本町在住 42歳

公開:2015年10月3日

  • X
  • LINE
  • hatena

年輪のように重ねる和

 ○…「100mの板と蒸し器を作ってほしい」―。かまぼこ店の後輩から前代未聞の依頼を受けたのは今年5月。持てる技術と知恵を注いで完成させたそれは、いよいよ明日のイベントを待つばかりとなった。

 ○…(株)木材工房あしがらの社長を務める。サラリーマン生活を送っていた20年前、近所で木造家屋の新築工事に出会う。ゼロから作り上げる仕事への憧れが頭をもたげた。南足柄の製材会社に入社、目で見て体で覚える職人の世界に飛び込んだ。扱う材で全く異なる木の特徴、「分からないことは木に尋ねて教わった」。3年前、先代が閉めた製材所を、周囲の後押しを受け再開させた。

 ○…小学校で夢中になったサッカーを今でも続けている。「みんなでゴールを狙うという共通の目的だけで動く。それがいい。芸術的なシュートを繰り出すプラティニは、僕にとってスーパースター」と瞳を輝かせる。モノづくり好きが高じ、バイクのレストア(再生修理)から家具づくりまで、実益を兼ねた趣味は幅広い。自宅のダイニングテーブルや子どもたちの勉強机もお手製。「遊びに来た友だちに自慢している姿を見ているとうれしくて」と目を細めた横顔に、子煩悩な父親像が垣間見えた。

 ○…昨年4月、小田原地区木材業協同組合の青年団体・小田原林青会の会長に就任。木材を使ったリフォームの提案や子どもたちへの木育、小田原材での被災地支援など、会の活動は年々活発化している。「地域の材を使ってもらい、地元が潤うことを目指したい」。同じ想いを持つ15人を束ねている。

 ○…先月末、仲間と福島県南相馬市を訪れた。2度目の被災地。人と人との繋がりから木を介した交流へと発展、今では固い絆で結ばれている。「一人ではできないことも、仲間がいれば心強い。分度を守り、自分たちにできることをしたい」。現地で披露した木遣りに、その思いがこもっていた。
 

小田原・箱根・湯河原・真鶴版の人物風土記最新6

菊川 鉄也さん

小田原箱根商工会議所青年部(YEG)2024年度会長に就任した

菊川 鉄也さん

箱根町湯本在住 46歳

5月18日

永野 進さん

3月19日付で小田原警察署長に着任した

永野 進さん

小田原市在住 59歳

5月11日

山本 雪乃さん

5月5日に開催される「小田原大合戦」で高校生の部実行委員長を務める

山本 雪乃さん

開成町在住 18歳

5月4日

白川 秀信さん

神奈川県弁護士会県西支部長に就任した

白川 秀信さん

小田原市浜町在住 54歳

4月27日

石黒 太郎さん

(株)籠淸の専務取締役として、本店再建100周年事業を担う

石黒 太郎さん

小田原市城山在住 51歳

4月20日

大曽根 一成さん

「2024 OUR KANAGAWA 展示商談会」の実行委員長を務める

大曽根 一成さん

小田原市曽我光海在住 44歳

4月13日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 5月18日0:00更新

  • 5月11日0:00更新

  • 5月4日0:00更新

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月18日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook