小田原市更生保護女性会の会長を務める 矢島 ケイ子さん 小田原市田島在住 65歳
小田原・箱根・湯河原・真鶴版
公開：2022年7月16日
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母の眼差しで支援
○…非行防止や犯罪をした人たちの立ち直り、地域の子育てなど、関係団体と連携しながら幅広い支援を行うボランティア団体。４月に会長に就任し、１５７人で活動する。「市内各地域で幅広く活動している人もいる。そんなネットワークをつなぎ、生かしていきたい」と話す。
○…新潟県出身。夫の仕事の都合で20代後半で小田原市へ。「母曰くおせっかいな性格」で、子どもの小中学校のＰＴＡ活動などに力を入れた。「今でも仲間と交流が続いていて。人に恵まれている」。子育てが落ち着き始めた頃、乳がんが分かり手術を受けた。「つなげてもらった命を人のために使いたい」と２００４年、主任児童委員になったことを機に同会へ入会した。「それまでは会の存在も知らなかった」と笑う。
○…更生保護施設で１日でも早く社会復帰できるよう、県西ブロックで連携し、生活用品の寄付や生け花、昼食会の実施など家庭的な視点で支援する。小田原少年院閉庁後は「子育て支援」にも重点を置き、養護施設の訪問や子ども食堂への支援も行う。コロナ下で対面が難しくなり、活動に制限もあるが「途切れることのないよう工夫していきたい」。会のモットーは「明るく、楽しく、温かく、そしてしなやかに」。「おしゃべりの中からたくさんのアイデアが生まれるの」と声を弾ませる。７月からは、ＳＮＳを使った情報発信も始めた。
○…主任児童委員として未就園児の親同士が交流できる「地域子育てひろば」に携わる。「利用していた子が大学生になった姿を見て感無量。地域の子どもを見守ることができるのはうれしい」と微笑む。「欲張らない程度に、少しずつ何かできれば」とチャレンジ精神にあふれていた。
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