緑消防署 「石油ストーブ使用に注意を」 自治会要望で独自にポスター作成
緑消防署(吉村眞一署長)はこのほど、石油ストーブ使用による出火防止を訴えるポスターを独自に作成した。これは緑区連合自治会長会からの要望を受けてのもの。緑消防署によると、地域の声を反映させたポスターの作成は珍しく、石油ストーブに着目したものは市内各消防署の中でも初となる。
作成されたポスターには「節電の冬 出火防止に努めましょう」というメッセージと石油ストーブがデザインされている。10月末を目処に約1000箇所の自治会掲示板のほか、集客施設などに随時掲示されることになる。
ポスター作成は、緑区連合自治会長会からの「節電が叫ばれる中で石油ストーブの使用者が増えることが予想されるので、注意喚起をしてほしい」という声を反映させたもの。
緑消防署は、数年振りに使用した不良灯油が不完全燃焼などを引き起こす危険性があることから、未然に予防することを目的に作成した。
緑消防署は「水に灯油を混ぜた時に多少でも黄色く変色した場合は危険不良灯油ですので使用はしないでほしい」と話している。また、給油タンクキャップの締め付け不十分のほか、使用中の給油による火災や周辺可燃物への引火などにも注意が必要としている。
昨年比約20倍
区内に店舗を構える家電量販店によると今月20日現在、石油ストーブの売り上げが昨年比で約20倍になっており「節電の冬を前に暖房器具の一部見直しをされる方が増えているのが要因なのでは」と分析している。
石油ストーブの売り上げ増加に加えて、例年暖房機器を使いだす11月頃は火災発生件数が増加する傾向もあることからポスター掲示によって火災発生の事前防止に期待が掛かる。
緑消防署は「石油ストーブによる火災は大きな火災へとつながりやすいので取り扱いには十分注意をしてほしい」と話している。
緑区連合自治会長会の井上俊之助会長は「ポスター掲示は火災予防において効果的なPRだと思う。なによりも事前に対応できたことが大きい」と話している。
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