今秋までに新本殿が完成 大石神社で上棟式
長津田地域の鎮守・大石神社で16日、本殿建替えのための上棟式が行われた。約90年ぶりの建替えとなる本殿の完成は今年9月中旬頃の予定。今秋の例大祭には新本殿に加え、新調された自前の神輿がお目見えする。
大石神社で本殿・社務所の建替え話が本格的に始まったのは一昨年頃。現在の本殿は関東大震災の後再建されたもので、約90年振りの建替えとなる。同神社では東日本大震災以降、老朽化を心配する声があがっていたことなどを受け、建て替えに踏み切ったという。
神社を運営する宗教法人大石社(豊浦崇男代表役員・宮司)は氏子や世話人からなる本殿・境内整備建設委員会を発足させて準備を進めてきた。本殿工事は今では貴重な存在となった現役の宮大工を複数有する川崎市の工務店が担当する。
上棟式では神社関係者や施工業者、地元連合自治会などが見守る中、祝詞奏上や、酒をまき建物の四方を清める「四方がため」などの神事が行われた。挨拶に立った井上秀雄同神社奉賛会会長代理は「ようやくここまで来られたという気持ち。ご奉賛等でご協力を賜った方々のお心に感謝したい」と話した。
本殿と境内の再建については、工事費が約1億3千万円。同神社がこれまで所有していなかった宮神輿1基の新調費も含まれる。同神社によると、ご奉賛金だけではまだ賄えない状況だという。同奉賛会では引き続き協力を呼び掛けるとともに、「秋の例大祭には新しい神輿もお披露目できるだろう。地域で大切に守っていければ」と話している。
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