長津田在住の編集者内田ふみ子さんが現在、市民ボランティアが小学生に授業を行う「子ども大学よこはま」の来年度開校に向け準備を進めている。子どもたちに家庭と学校以外の人と接する機会をつくることで、幅広い視野や社会性を身につけてもらいたい考えだ。
教育関連の書籍の編集にあたる内田さんが大学開設の準備を始めたのは約1年前。仕事などを通して知り合った教員やデザイナー、心理カウンセラーなど約10人の仲間と共に活動を進めている。5年前に、大学教授などの市民ボランティアが小学生に授業を行う「子ども大学かわごえ」が埼玉県川越市に開校したことを知り、その活動に興味をもったのがきっかけ。
「子ども大学」は2002年にドイツの大学で始まった試みで、ボランティアで大学教授らが子どもたちに授業を教えている。現在はドイツを中心に欧州各国で100校近くが開校している。日本では川越市のほか、鎌倉市、群馬県沼田市で開かれている。
こうした取り組みは、家庭と学校という領域以外の人と接する機会を子どもたちに提供することで、幅広い視野の育成や、社会性を身につけてもらいたいという考えの広まりと共に始まった。
ドイツの例では、大学教授らが主体となって設立に動いたが、内田さんは「日本では協力してくれる大学教授はまだまだ少ない。現役時代、様々なキャリアを積んで定年を迎えた技術者や教師などを迎え、バラエティに富んだ講師を集め挑みたい」と話す。
「子ども大学よこはま」は、1年間にわたって社会やスポーツ、音楽、横浜の歴史などについて、各分野の市民講師から児童が学べるようにする。対象は市内中心の小学4〜6年生。テーマごとに市内の様々な場所で出前授業を行っていく予定だ。
12月13日には、横浜市開港記念会館で同大学の開校記念シンポジウムが開かれる。
市内小学生とその保護者や、子育てに関心のある市民、教職員などが対象。申込み不要で参加無料。定員200人。
問い合わせは「子ども大学よこはま」を設立する会・内田さん【携帯電話】090・3903・6875。
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