地元の若手音楽家を発掘し演奏の機会を提供しようと、区民から成る「緑区民音楽祭実行委員会」のメンバーらがオーディションを企画している。入賞者は来年6月に開催される新人演奏会の出場機会を得る。
緑区民音楽祭実行委員会(本田義之委員長)は、「いい音楽を安く、近くで」をテーマに掲げ、32年前に発足。演奏機会の少ない地域の若手演奏家に光をあてるべく、各地で手作りコンサートを開催してきた。その開催回数はこれまで124回を数える。
アーティストも協力
同委員会の主旨には早くからバイオリン奏者の千住真理子さん、永峰高志さん、NHK交響楽団の重鎮の菅沼準二さん、故・徳永兼一郎さんらが賛同し、演奏協力するなどして活動を支えている。これまでに約27人の新人演奏家が、同委員会が行うコンサート出演を果たし、活躍の場を広げているという。
今回、メンバーらは更なる新人発掘のため、来年3月に公開オーディションを企画。準備を進めている。ピアノ、バイオリン、声楽の部門で選抜を行い、最優秀賞、優秀賞受賞者には来年6月26日にみどりアートパークで行われる新人演奏会への出場機会を与える。また、同委員会とみどりアートパークの登録アーティストとして様々な演奏会への出演が可能になる。審査は仲道郁代さん(ピアノ)や永峰さん(バイオリン)、佐藤美枝子さん(声楽)など第一線で活躍する音楽家が務める。
同会でオーディションを担当する本渡文代さんは「地域の音楽の裾野を広げていければと思う。多くの人に参加し、地元のクラシック音楽を盛り上げていっていただきたい」と話す。
オーディションへのエントリーは11月16日から来年1月15日まで受け付け。市内在住、在学、在勤者のクラシック演奏者のほか、過去に横浜市に在住、在学、在勤していた人でも応募が可能。来年3月末で15歳から39歳となる人が対象。応募用紙などは同委員会のHP(http://concert.happy.mepage.jp/)からダウンロード可。詳細は本渡さん(【電話】045・932・5321)。
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