神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
緑区版 公開:2016年6月16日 エリアトップへ

緑図書館 破損本の現状を紹介 展示でマナー向上訴え

社会

公開:2016年6月16日

  • LINE
  • hatena
水濡れや汚れで傷んだ本
水濡れや汚れで傷んだ本

 「本が泣いています」―。水濡れや落書きで貸出できなくなる破損本の被害が減らない。緑図書館では破損本の現状や修理ボランティアの活動を紹介する展示を開催し、マナー向上を訴えている。

 約12万冊の図書を所蔵する緑図書館では、昨年度約8千冊の書籍を除籍(=登録抹消)。うち約6千冊が破損などの理由で貸出しに耐えられなくなった本だった(経年劣化を含む)。

減らない被害

 破損本には雨水などに濡れた「水濡れ」や「落書き」「書き込み」、ペットの噛み跡による被害など様々なものがあり、図書館では可能な限り修理して再利用することにしているが、程度がひどいものは廃棄処分となる。こうした破損本は年間を通じ発生し、その数は減っていないのが現状だ。

 特に梅雨シーズンは雨濡れ被害などが発生しやすく、一度濡れた本は「カビやしみ・しわが発生し、乾いても再利用が難しい」という。同図書館ではこの機会に被害の現状を知ってもらいたいと7月12日までの期間、破損本の現物など紹介する展示を企画した。

ボランティアが修理

 被害の増加を受け、職員だけで取り組んでいた破損本の修理が追いつかなくなったことから、同図書館では2010年度から「ボランティアによる図書修理」の取り組みに着手。修理法などを習得する講座を開き、破損本の状態に合わせた手作業による修理の担い手を育成している。昨年度はボランティアが1年間で827冊の本を修理したという。

 今回の展示ではこうしたボランティアによる活動も細かく写真で紹介。同図書館では「ボランティアの皆様の陰ながらの活動もこれを機にぜひ知っていただければ。誰もが気持ちよく利用できる図書館マナーの向上を広めていきたい」と話している。

緑区版のトップニュース最新6

憩いの居場所づくり実践

タニーサロン

憩いの居場所づくり実践

高齢者の引きこもり防ぐ

6月13日

「誰でも通園」6月下旬から

横浜市

「誰でも通園」6月下旬から

独自に「定期利用」を条件

6月13日

初のサロンで交流深まる

フォレストヒルズ三保自治会

初のサロンで交流深まる

趣味、健康の話題に花

6月6日

「健診未受診」に不安の声

市立小中校の不登校者増

「健診未受診」に不安の声

市、他事例調査し取組検討

6月6日

森の中でミニ演奏会

新治市民の森愛護会

森の中でミニ演奏会

間伐材でバイオリン制作

5月30日

「こども・若者・女性」に重点

横浜市自殺対策

「こども・若者・女性」に重点

社会情勢変化に対応

5月30日

あっとほーむデスク

  • 1月18日0:00更新

  • 1月1日0:00更新

  • 4月20日0:00更新

緑区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年6月15日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook