都筑民家園で31日、バリ舞踊を披露する 小林 道子さん 中川中央在住 47歳
輝く姿、舞台で再び
○…「『呼ばれてる』って思った」。出産を機に現役を退いてから15年。ダンサーとしての活動再開を考え始めた時、都筑民家園で31日に行われるダンスパフォーマンスに呼び声がかかった。当日は竹の照明と竹楽器の音色に包まれた神秘的な空間の中、復帰の舞台に立つ。「即興で踊る曲もあるのでわくわくしている。気持ちに身を任せて踊りたい」
○…22歳でデビューし、舞台を中心にモデルやCM出演など多方面で活躍。現在もかながわ健康財団主催の介護予防キャラバンの振付やセンター北でダンススクールの代表を務めるなど、ダンス一筋の人生だ。下積み時代はモダンダンスをはじめヒップホップなどあらゆるジャンルに傾倒。バリ舞踊もその1つで、優雅なしなやかさが魅力だ。「体で自分を表現するのがダンスの楽しいところ。見てくれる誰かの心を動かすことができれば嬉しい」と満面の笑顔で話す。
○…大阪市出身。小さな頃から運動が大好きだった。ダンスと同時に3歳から水泳を始め、シンクロナイズドスイミングのジュニアオリンピック候補選手に選ばれたことも。両立に悩んだ末、ダンスを選んだのは凛とした姿のコーチのようになりたいという強い思いがあったから。18歳で上京、プロに弟子入りし、慣れないことの連続で戸惑う日々も「今更辞められるかという気持ちで続けた。恩師にも『みっちゃんは根性だけはあるなあ』と言われたことがあるくらい」。その熱意が土台となり、以降のダンサー、そして指導者としての活躍の支えとなった。
○…親元を離れ、プロ野球選手を目指す16歳の息子を持つ母。試合には忙しい合間を縫って応援に行く。復帰に向け現役時代の体型に戻した母を見て息子が呟いた「プロやなあ」の一言が誇りだ。「これが再スタート。息子や生徒の見本として、輝く姿を見せたい」。子役の育成やダンスの普及も続けながら、新たなスタートをきる。
|
<PR>