旭消防署(大山潔署長)の警防第一課に勤務する井上まなみさんがこのほど、女性としては市内初となる、はしご消防隊機関員の認定を受けた。昨年12月には実災害で出動しており、今後の活躍に期待が寄せられている。
はしご消防隊機関員は、市消防局の選考により、毎年8人(昨年は10人)が認定される。井上さんは過去3年間希望していたが、昨年11月に念願が叶った。井上さんは「ずっと希望していたので、うれしい気持ちが大きい。出場しないことが一番だけど、有事の際には良い活動ができるよう訓練に取り組みたい」と意気込む。12月12日には白根で起きた災害に初出動。「狭い道があり、少し緊張した」と話した。現在は、訓練にもさらに熱が込もっている。
井上さんは消防署に勤務していた両親の影響で、小学生のころから消防車に興味を持っていたという。2004年には横浜市消防局に入局し、その後は消防隊や救急隊の緊急自動車の運転勤務を担当。次第にはしご車への挑戦心が芽生えた。「35mのはしごを伸ばし、要救助者を救出する姿を見て、挑戦したいと思うようになった」と井上さんは振り返る。
はしご車は運転技術のほか、搭乗員とのコミュニケーションをとることも求められる。上司の若林等警防第一課長は「運転技術もあり、頼もしい」と評し、「何事にもコツコツと一生懸命取り組む性格。念願であった資格を取得し、本人のモチベーションもとても高まっていると思う。若手のリーダーとして、より高い理想を持って頑張ってもらいたい」とエールを送った。
市消防局の職員は全体の約3600人に対し、女性は約100人。井上さんは「私以外にもはしご車を希望している女性はいる。後が続いてくれるとうれしい」と話した。
消防出初式
旭区消防出初式が1月9日(土)、旭公会堂と区役所第一駐車場で開催される。司会は井上さんが務める。
第1部は式典で、表彰式や横浜商科大学高等学校吹奏楽部による演奏。第2部は消防団分裂行進や、消防総合演技、地震体験、消防車両展示など。午前11時から午後2時。当日直接会場へ(第2部のみ雨天中止)。詳細は旭消防署【電話】045・951・0119へ。
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