大和市芸術文化振興会(渡辺美輪子事務局長)が、7月23日(木)に宮城県石巻市立和渕小学校(吉沢ゆき校長・児童107人)で「楽器体験&コンサート」を開催する。それに先駆けて、7月4日(土)に市内でチャリティーコンサートを開き、支援を募る。
大和市芸術文化振興会は、市民に芸術の鑑賞の機会を提供するとともに、芸術文化活動を推進し心豊かな地域づくりを目指すことを目的に2008年に発足。大和市を活動拠点にピアニストなどプロの音楽家や画家など35人がボランティアで参加している。
東日本大震災の直後に宮城県東松島市など被災地を訪れた渡辺事務局長は、津波による被害で学校のピアノなどが砂に埋もれるなど悲惨な状況を目の当たりにし、「何か自分たちでもできることをしたい」とチャリティーでのコンサートを1年間にわたって企画。生徒たちの文化活動に役立ててもらおうと、集まった浄財を、東松島市立鳴瀬第2中学校に義援金として送金してきた。
今年に入り、現地の様子を尋ねた際、「東松島市の学校は震災前に戻りつつある。復興が遅れている他の沿岸市町村を支援してもらえないか」と提案があった。その中のひとつ石巻市立和渕小学校から「生の音楽を聴くことができれば、児童や保護者を始め市民も喜ぶと思う」と依頼があり、今回のコンサート開催となった。
楽器も体験する機会に
当日は、小学生を主な対象としていることから演奏だけでなく、楽器も体験できる企画となっている。クラリネットやサックス、マリンバなど5種類の楽器に直に触れ生徒にも演奏してもらう。曲目も『となりのトトロ』『レット・イット・ゴー』など子どもたちに人気のある曲をセレクトするなど工夫も凝らしている。
また、小学校だけでなく、民間施設や仮設住宅などでコンサートも予定。渡辺事務局長は「音楽が心の癒しになればうれしいです」と話している。
同会では、被災地でのコンサートに先駆けて、7月4日(土)に、ウィーンホール(大和東)でチャリティーコンサートを企画している。『リトルマーメイドメドレー』『剣の舞』などを演奏。入場料は1000円(中学生以下無料)。収益金は被災地での支援活動に活用する。時間は午後6時から。問い合わせは同会【電話】050・1387・8974へ。
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