市内で長年音楽指導を続け「ありがとうコンサート」を先月末に開いた 枡野 雅子さん 毛利台在住 72歳
歌声が築いた人の輪
○…厚木にやってきて38年。地元毛利台の児童合唱団や、老人ホームでの音楽療法など、声楽家として多くの人たちに歌の楽しさを広めてきた。その集大成となる「ありがとうコンサート」を先月末にアミューあつぎで開催。教え子のコーラスグループ「コーラス雅」「レディース雅」らとともに日本歌曲を感謝の気持ちで歌いあげた。
○…名は体を表す、と言うが、まさに「ミヤビな方」というのが第一印象。だがその生き方はパワフルそのもの。音楽を志したのは金沢市に住んでいた高校3年の秋。歌声を聞いた新任の音楽の先生に「あなたは音大に行くべきよ」と諭され、学校と音大試験に必要なピアノ、英語の教室を慌ただしく回る日々。受験はいわゆる「三八豪雪」の年。「バスも止まる中、雪道を歩いて教室にいきましたね」と思い出すように話す。数カ月の受験勉強ながら見事合格。卒業後は母校の北陸学院で音楽教師を務めた。
○…結婚を機に退職。放送局勤務の夫とともに、全国を渡り歩いた。各地の社宅で開いたのは「大人のコーラス」教室。38年前、夫の故郷である神奈川に戻り、毛利台に家を建てた。そこで始めたのが、児童合唱団の指導。これが本格的な音楽指導のきっかけに。中国・揚州市と歌を通じての親善交流や、生涯学習の講師も務めた。歌い手としても、ひょんなことから中華料理店で3時間歌い続けたり。そこで伴奏した須江太郎さんは、今回も共演したパートナー。それぞれの活動で出会った人の輪は、今も続いている。
○…その輪を表したのが今回のコンサートのチラシ。参加するゆかりの団体名を、ピンクリボンでハート形に囲った。9年前、夫に勧められた検診で乳がんが発覚。早期だったため治療できたが、自身の体験を聞いて検診の大切さを知ってほしいと、市立病院で公演したこともある。コンサートは10月、チラシにはその想いも込められている。
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4月19日