まちづくり団体「(一社)逗子葉山青年会議所」(逗子葉山JC)の52代目理事長に就任した 松倉 和則さん 逗子市久木在住 34歳
新たな歴史の創造へ
○…昨年、創立半世紀の節目を迎えた逗子葉山JC。入会4年目ながら特別委員長として記念事業や式典を取り仕切り、大役を務め上げた。睡眠時間を削り、仕事を除けばほぼ全ての時間をJC活動に充てた多忙を極める1年だったが、振り返ってみると己の足跡にわずかながら疑問符がついた。力は尽くした。でも自分はもっとやれたのでは、と。「この年になって自分の伸び代に気づかせてくれる。そんなところもJCならではかもしれない」
○…勤め先は市内で福祉施設を運営する社会福祉法人。地域との関係性が不可欠な福祉という分野に携わる中で、自分自身も積極的に地域と関わる必要があると、同世代のメンバーが集まるJCの門をたたいた。奇しくも、入会1カ月後に東日本大震災が発生。当時はまだJC活動の右も左も分からない状態だったが、発災直後から被災地に赴き、阿吽の呼吸でテキパキと炊き出しに精を出すメンバーの姿に圧倒された。「短期間で必要なものをそろえて行動に移すまでが早くて。あのエネルギーはすごいと思った」と振り返る。
○…単年で役職が入れ替わるJC。リーダーとしての資質を問うと「膝をつき合わせて皆と向き合っていくタイプ、かな」。背中で引っ張るタイプではないが、メンバーと同じ目線でやるべきことを1歩1歩進める。大切なことは自分個人ではなく、どうすれば会としての力が発揮できるか。それはJCに入って学んだことの一つでもある。
○…次の半世紀に向けた一歩目となる今年、新たな歴史への決意をスローガン「創造への挑戦〜笑顔集う組織から地域へ」に込めた。地域に目を向ければ、今後の運営方針に関心が高まっている逗子海水浴場や共同使用が始まった池子40ヘクタール、地域防災の向上など課題は山積している。それと同時に、自分たちもやるべきことがあるはず。重責をかみ締めながら、1年の舵取りに意欲をにじませた。
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