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逗子・葉山 人物風土記

公開日:2024.03.15

葉山町制100周年PR大使に就任した「ミューシー」を生み出した
大竹 則彦さん
葉山町下山口在住 67歳

海と町、愛する創造者

 ○…アオウミウシをモチーフに7年前に制作したキャラクター「ミューシー」が、葉山町制100周年PR大使に就任した。環境問題も視野に入れながら、海の楽しさ、素晴らしさを伝えるコンセプトが、町制100周年を盛り上げようとする町の思いと合致し、白羽の矢が立った。「単に遊びに来てくださいではなく、葉山らしい質のいい観光をPRできれば」と意気込む。

 ○…本業のイラストレーターの仕事をしながら、SNSの発展もあり、「キャラクターを制作して自分で育ててみよう」と思い立った。約10年前に当時まだ小さかった息子が、芝崎海岸で見つけたアオウミウシの美しさが頭に浮かんだ。子どもが「ウミウシ」と言った時に聞こえた「ミューシー」を名前に。フィギアとイラストに加え、昨年は着ぐるみも制作。ビーチクリーンの応援に駆け付けるなど外に出ると、それまでのSNS上での人気が、地域にも広がっていった。

 ○…横浜市出身。図画工作が得意でプラモデルが好きな少年だった。自営業の親の影響もあり、高校卒業後は手に職を付けようとインテリアデザインやイラストの勉強をし、フリーのイラストレーターになった。半立体イラストを得意とし、かつてTVチャンピオンにも出演。「すぐ負けましたけど」と苦笑い。

 ○…マリンスポーツが好きで、海辺にアトリエが欲しかったことから、16年前に葉山に移住。「気持ちよく深呼吸ができる。都心から帰ってきて逗葉新道を抜けると空気感が違う」とぞっこんだ。まちを盛り上げるため、今年も4月からの葉山芸術祭に参加する。オブジェ制作やミューシーとの撮影会を予定。葉山のPRとともに、ミューシーの知名度アップにもつなげていく。

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