2月25日に開催された「Jazz in 鎌倉」の実行委員長を務めた 後藤 慶幸さん 逗子市在住 64歳
感動を与えたい
○…鎌倉市内や近隣で活動するジャズバンド全10組が2月、鎌倉芸術館に集結し、生演奏を披露した「Jazz in 鎌倉」。25回目となる今年、実行委員長に抜擢された。ジャズを身近に感じてもらいたいと、入場料はこれまで一貫して無料。それでも毎年の募金活動では、多くの来場者から寄付が集まり、運営費の半分近くが賄われている。「共催に『お客様』の文言を入れたいほど支えてもらっている」と話す。ジャズを楽しんでもらえるように心を込めた演奏が恩返しだ。
○…中学生の時にテレビで偶然見た映画『グレン・ミラー物語』がきっかけで、主人公ミラーが奏でるトロンボーンに憧れを抱く。逗子高校では吹奏楽部に入部し、トランペットを担当。40歳手前で吹奏楽部のメンバーら15人ほどで「ボギーペースオーケストラ」を結成し、現在も月1回の練習を重ね、今回のジャズライブにも出演。「バンドによってサウンドが異なり、いろんなジャンルを演奏できるのがジャズの魅力」
○…社会人になってからは、プロのトランペット奏者を目指して、5人組バンドで活動したことも。その傍ら造園業にも従事し、50歳で独立。現在は、逗子市桜山で庭木剪定を専門に扱う「庭慶」を営む。「感動してもらえるように」と丹精を込めるのは、ジャズにも通じるところがある。
○…ボギーペースオーケストラでは、現在マネージャーとしてバンドを支えている。結成から25年が経ち、メンバーの高齢化も進み、引き継ぐのか、解散するのか葛藤したことも。それでも定年を迎えると時間に余裕ができ、バンド活動に充てられる時間も増える。「限られた時間を大切に」と決意を固め、仲間とともに至高の音楽を奏でる。
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