逗子・葉山版 掲載号:2015年12月18日号

「第9回かながわ子ども・子育て支援奨励賞」を受賞した「逗子まちのこ保育プロジェクト」の代表

井上 亮子さん

逗子市逗子在住 42歳

多様な価値観、交わる場に

 ○…「子どもがまちの人々と関わり合い、見守られながら育つことを望みます」――。理念として掲げる「まちのこ宣言」に記された一節だ。保育を提供する者とされる者に分けるのではなく、保護者それぞれが関わり合い、地域ぐるみで子どもを育てる仕組みを作り上げた。会員がボランティアで一時預かり保育を行う「まちのこそだち久木」を立ち上げてじき2年。子育てを核にした地域交流が着実に浸透しつつある。

 ○…自身も3人の子を持つ親。きっかけは次女が1歳の時、保育園が定員で利用できず、その後を考えて自問した。「幼稚園に行くにしても3年ある。私としか接しない3年でいいのか」。大人でさえ人との関わり合いの中で成長を遂げていく。まして日々大きくなる幼い子がひとつの価値観だけで育つことに違和感を覚えた。「同じ状況の人もいるはず。その人たちと、地域の人も交えて一緒に子育てができたら」。その後、知人の自主保育活動の参加を経て、2年前試験的に実施した活動が今のひな形になった。

 ○…サポーターの中には保育士の資格を持つ人もいるが、ほとんどが主婦。だから子育てについてもそれぞれの考え方がある。「でも、それで良いと思う」。そもそも子育てに正解はない。むしろ三者三様の考えに触れることで子どもはどうすべきか自ら考えるようになる。それは成長に向けた大きな一歩だ。それに親自身にも発見がある。「子どもを誘導するのが上手な方がいてすごいなって。私は『ダメなものはダメ』と言ってしまうから」と振り返る。

 ○…今では市内を中心に150家族が登録し、地域の保育サポーターも20人を超えるまでになった。子どもは地域の人々と触れ合い、親同士は子育ての経験談を交換し合う。さらに地域の子育てボランティアの活動拠点でもある、いわば一石”三”鳥の砦だ。「子育てに決まりはないはず。ここが多様な価値観が交差する場であり続けたら」

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