9月2日に逗子文化プラザでソロコンサートを行うサクソフォーン奏者 深澤 智美さん 逗子市久木在住 29歳
クラシックの音色広がれ
○…公演は年間100件以上。ソロで会場の空気全体を力強い音色で響かせる時もあれば、アンサンブルや吹奏楽で他の楽器との調和する音色を追究する時もある。色彩豊かな調べに面白さを感じ、音を知ってもらう機会を増やそうと、とにかく吹き続けてきた。「サックスというとジャズのイメージが強いけれど、クラシックの良さを引き立てる楽器であることも知ってほしい」と熱を込める。このほど約4年ぶりのソロコンサートと、目標の一つだったCDの発売も決まり、活動の幅がさらに広がった。
○…「『クラシックサックスといえばこの人』と世の中で認められたい」と志は高い。ステージの合間に、練習と出演交渉の営業を行う毎日だ。その傍らサックス個人レッスンの講師も務める。生徒は小学4年生から84歳まで、課題が皆違う難しさがある。一から人に教える過程では「なぜ吹いても音が出ないのか」といった普段考えない疑問に突き当たることも。「高い技術を教えるほうが簡単に感じるくらいで、自分が改めて学ぶことも多い」
○…中学で、吹奏楽部に入りサックスを嗜むように。サックスの入るオーケストラ「鎌倉ジュニアオーケストラ」に入団し、クラシックサックスの道に進む。音楽人生を支えているのは、音大進学をすすめてくれた両親。母はマネージャーのように、父も表にこそ出さないが「勤めている会社に、コンサートをやる機会がないかと声掛けしてくれていた」と照れながら話す。
○…ソロコンサートを行うのは、逗子と渋谷。自分らしさを出す渋谷公演に対して、逗子公演は「どこかで聴いたことある曲」も多いファミリー向けの構成。生まれ育ち、家族もいる逗子で、多くの年代の人に楽しんでほしい、音楽やクラシックサックスを身近に感じてもらいたい考えからだ。「音色を聴くと、『本当にサックスなの?』という人もいるくらいの、安らぐ音。ぜひ魅力に触れて欲しい」
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