緑警察署署(遠藤文雄署長)は今月1日、振り込め詐欺の被害を防いだとして、鴨居駅前郵便局(小原伸士局長)に感謝状を贈呈した。
先月16日同局に、60歳代の女性が100万円の送金依頼で訪れた。高額だったこともあり岡部和典課長代理が対応。女性が「親戚に子どもが生まれ、その祝い金として」と話したのに対し「自分だったら直接渡すと思う」と考え不審に思った岡部課長代理は説得を続け緑警察署に通報した。
女性宅には5月15日と16日、息子を名乗る男から「不倫相手に子どもができ、弁護士費用が100万円必要」という電話がかかってきた。電話の相手を息子だと信じた女性は、区内の金融機関で100万円を振り込み被害に遭った。振り込み後に確認の電話をしたところ「200万円と言ったではないか」と言われ、更に100万円の被害に遭うところを同局で未然に防いだ形となった。
同署は「犯人は入金を確認できると、更に振り込みを要求してくるケースが多いので気をつけて欲しい」と話す。
今年区内で発生した振り込め詐欺被害件数は4件(5月末現在)。件数は少ないものの、1件当たりの被害額が多いのが特徴。
遠藤署長は「懸命に行動して頂き助かりました」と感謝の言葉を送った。