「”地域交流の場”存続を」 山下マラソン開催危機
毎年1月の最終日曜日に開かれている「山下地区マラソン大会」が存続の危機を迎えている。東名高速道路と第三京浜道路を結ぶ「横浜環状北西線」の工事が今年の年末から同マラソンコース上で行われる予定のためだ。コースは谷本川堤防道路から北八朔川和土地改良区の間。今年33回目を迎えた同大会では25年以上にわたって同コースを使用してきた。
大会を主催する「山下連合自治会」などで構成される運営メンバーの谷井春夫さんは「新しいコースの設定などを含めて開催の有無を地区のみんなと考えていきたい。まだ明確な答えはない」としている。
新コースを作る場合、「選手が安全に走れる場所はどこか」「道路使用の許可が警察から下りるのか」など解決すべき課題は多い。「初めてのことなので何から手をつけていいのか分からない。体育祭など他のイベントとの兼ね合いで1月末開催のスケジュールは変更できない。早めに準備を進めていく必要がある」と谷井さん。
山下・山下みどり台両小学校の児童らが多く参加する同大会。出場者は例年350人を超え、応援者を含めると1000人以上がメイン会場の谷本川堤防道路に集まる。
谷井さんは「このマラソンは住民の交流の場となっている。普段顔を合わせない人たちが世間話をする良い機会。親子が2代にわたって参加する大会に育っている。ぜひとも開催につなげたい」とメンバー全員の代弁する。
「市から工事完了日時の連絡はまだない。再来年以降のことも含めて考えていきたい」と話している。
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