長津田地区センター(豊田和美館長)が4月から11月まで開講する歴史講座。受講者らは5月17日、長津田から鶴間までの古道をめぐる散策に参加した。
大山街道をめぐりながら、長津田に今なお残る『大山講』を体感しようという同講座。葛飾北斎が描いた浮世絵や、渡辺崋山の『游相日記』に描かれた地域の面影を追う。長津田を出発し、武相国境を越え、伊勢原の子易明神比々多神社、長津田大山講の宿坊「おゝすみ山荘」などをたずね、大山を目指す全8回の講座。講師を務める久保田武光さんが先導師に協力を求めるなどして実現した。
この日、受講した24人は長津田宿から下鶴間宿を目指して歩いた。長津田小学校の裏手に位置する小道にさしかかると、久保田さんは「ここは、昔の大山街道の面影を今に残す場所。長津田十景の『長坂夜雨』とはこのあたりの風景です。葛飾北斎は大山から江戸にむかっている最中に、長津田のこの地で浮世絵を描いています」と解説した。
参加者らは北斎が描いた『長津田』の絵と、同場所からの風景を見比べていた。久保田さんは「長津田にはものがたりを描ける歴史と文化がある。昔から綿々と続いている大山講についてもこの講座を機に見識を深めていただければ」と話している。
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