「三溪園」=中区=をつくった原三溪に光をあてた小説『横濱王』(280頁、税別1500円)が8月4日、小学館から発売された。著者は緑区在住の作家・永井紗耶子さん=人物風土記で紹介=。
舞台は、関東大震災から復興した昭和13年の華やかな国際都市、横浜。日中戦争がはじまり軍需景気にあやかりたい青年実業家が、横浜一の富豪・三溪から出資を得ようと画策するも、次第に考え方が変わっていく。震災後、私財を投げ打っての孤児院建設や、新進の日本画家たちの支援・育成なども行った「無私」の男、三溪の魅力に迫る物語。
永井さんは「横浜の礎を築いた原三溪や港町のモダン横浜、時代の中の戦争の足音。これらを通して今を見ることで気付くことがあると思うし、(横浜を)より好きになれるのかな」と想いを明かす。さらに、「読みやすいと思います。小説なので楽しんで頂ければ」と笑顔で語った。
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