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進んでいます・新たな取り組み 「カフェ」楽しみながら地域医療・介護と接点 緑区在宅医療相談室
国が在宅医療に軸足を置く高齢者対策を進める中、将来膨大に増えるであろう在宅医療を地域で支える仕組みを整えようと、緑区医師会、横浜市の両者は支援の拠点として「緑区在宅医療相談室」を開設している。今在宅医療を必要としている人、将来必要となる人にとって最も頼れる窓口になるべく医師や看護師が様々なアイデアを出し合い始まったひとつの取り組みが『医療と介護について語ろうカフェ』だ。
「皆さんも少しずつ、自分らしく、ご自身やご家族の将来について考え始めてみませんか」―。
月に1回程度、中山駅北口すぐのところにある在宅医療支援センターで開催されているカフェには看護師や医師たちのそんな思いが込められている。普段は医療依存度の高い患者の療養相談や往診可能な医師の紹介、訪問看護や訪問リハビリの空き状況の紹介など在宅医療の専門知識を持ったスタッフが手際よく仕事をしている同センターも、カフェの日は一転、和やかな雰囲気で参加者を迎える。
発案は「医療と介護をもっと身近に感じてほしい」という看護師の一言がきっかけ。毎回看護師らが頭を悩ませ選んだテーマに沿って、その道のスペシャリストを呼んで話を聞く。参加者も看護師も講師も車座になって思い思いの本音で語り合う、かつてないユニークな機会だ。
緑区医師会主催というだけあって、講師には時に地元の名物医が登壇することも。ほかに鍼灸マッサージ師や薬剤師、葬儀の専門家など幅広い分野から、その道の「極め人」を呼ぶ企画が面白い。今年1月19日には(株)大塚製薬の薬剤師が「冬のかくれ脱水」について話をするそうだ。
一回一回のカフェではその時のテーマで見識を深められるというメリットがあるが、この企画の最大の利点は地域医療・介護に携わる様々な専門家と膝を交えて話をすることで、「もしもの時」に頼れる拠点を得ることではないだろうか。
「まずはご自身の興味のある回にぜひ参加してみてほしい。敷居が高いと思っていた医療や介護が、実際にそこで働く専門家の思いに触れることで、より身近に感じられると思います。一人でも多くの人に、地域に頼れる窓口を。そんな願いを込めながら、今年も様々な企画を発信していきたい」。カフェを企画する大迫可奈子さんは笑顔でそう話してくれた。
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