この春に卒業を控えた鴨居小学校(石原敏宏校長/児童数497人)の6年生95人が2月26日、鴨居のシンボルでもある「鴨池大橋」の大清掃を行った。
この大掛かりな清掃活動は、地元の市民団体「鴨居駅周辺まちづくり研究会」(熊本秀男代表)のメンバーの呼びかけで毎年行われているもので、今年で6年目となる。卒業を目前に、お世話になった地域のために街をきれいにする活動を実践しようというもの。これまでに述べ250人の児童が参加する地域の大清掃イベントとして知られる。
落書きなどきっかけに
この取り組みが始まる前の鴨池大橋には、タンスや椅子などの粗大ごみの不法投棄やスプレーなどによる落書きが多発し、地域住民を悩ませていたという。
「地域をあげてみんなの橋をきれいにしよう」という鴨居まち研の呼びかけに、地元連合自治会、土木事務所らが協力。同小も当時から積極的に参加を表明してきた。同小の児童らはこの清掃に加え、美化への思いを込めた絵を橋に飾るなど地道な活動を続けてきたという。
その甲斐があってか、近年は不法投棄も減り、きれいな橋が維持されているという。鴨居まち研のメンバーらは「卒業して大人になってもこの橋をきれいにしようと汗を流したことを忘れずにいてくれれば。そういう大人をどんどん輩出していけたらと思い学校と協力してこの活動を続けている」と熱く語る。
手拭きで心込め
当日は緑土木事務所の協力で軍手やごみ入れ用のビニール袋などが用意された。連合自治会のメンバーなどの関係者含め総勢120人を超える大清掃隊は入念に掃き掃除をしたあと、橋の階段部分の手すりなどを拭いた。
乾拭きの後、児童らが濡れた雑巾で丁寧に手すりを拭くと、時折橋を通過する人からは「頑張って。ありがとう」などと声がかけられる場面もあった。寒空のもと、一生懸命拭き掃除に取り組んだ児童らは「橋が思ったより汚れていてびっくりした。ゴミも結構落ちていたから、これからもここを通る時などは気を付けて拾うようにできれば」や「お兄ちゃんも前に清掃に参加した。きれいになるにつれ心がすっきりした気がする」などと感想を述べていた。
子どもたちのサポートを行った鴨居まち研のメンバーのひとりは「毎年この清掃に参加し、卒業を控えた児童を見ていると、こちらまで元気をもらえる。この大清掃はずっと続けていきたい活動のひとつ」と話していた。
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