横浜市は雨水調整池の役割の周知と子どもたちへの環境教育を目的とした「森の台1号雨水調整池生き物観察会(第2回)」を2月24日、市立森の台小学校(田中公明校長)5年2組の生徒を対象に実施した。
調整池は洪水被害の防止などを目的に、雨水を一時的に貯水するために作られた池で、住宅地を中心に横浜北部に数多く存在している。1992年度からは自然との共存を目的とした「ビオトープ」が池の中に設けられ、昆虫や野鳥など多様な生物が生息できるように、整備を最小限にしていたが、近年、植樹していない樹木や雑草の増加やごみの不法投棄などが問題となっていた。事態を重く見た市は2013年度から「雨水調整池ビオトープ維持管理手法検討プロジェクト」を立ち上げ、道路局や区土木事務所と協力して改善に取り組んでおり、今回のイベントも事業の一環として行われた。
当日は、児童らが調整池に入ってゴミ拾いを実施。ボールや缶などのゴミだけでなく、不動産業者の看板など大型のゴミを回収した、さらに、敷地内でザリガニやカエルの卵などを見つけ、冬の自然と触れ合った。
田中校長は「学校の近くにある環境で季節による自然の変化を感じ取る力が子どもたちの中に芽生えているのがわかった」と話していた。同校では雨水調整池の普及啓発を目的としたポスターを作成し、区役所などに掲示する予定だ。
緑区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|