「免許取得後も安全運転の意識忘れないで」――。
自動車学校とバイクメーカー、バイクのプロインストラクターなどが協力し、二輪の安全運転教育に取り組む動きが広がっている。
鴨居自動車学校では先月5日、二輪運転者の技術と安全意識の向上を目的とした競技大会「鴨居カップ」を開催。
神奈川県警察本部や緑警察署の協力のもと、乗車前の点検や走行法を再確認する「二輪安全運転講習会」が実施された後、県大会と同じルールで「二輪安全運転協議会」が行われ、同校の卒業生や二輪愛好家らが安全運転に関する知識向上を図った。
事故多発受け
同校が二輪の安全運転教育・啓発の取組を本格化させたのは一昨年ほど前。県内で二輪事故件数が増加していた折、二輪の免許を取得した卒業生から「教習中に習った技術を安全な場所で再確認する機会が欲しい」との声を受けてのことだった。
「新規に二輪免許を取得される方は年間1千人弱にのぼる。最近では女性ライダーも多い。そういった方々が継続して安全に二輪に乗れるよう事故防止の啓発や安全運転の再教育に取り組む必要性を感じた」と同校の職員は話す。
同校では現在、年に1回の二輪安全運転競技会のほか、プロのインストラクターを招いての二輪ライディングスクールを実施。趣旨に賛同したバイクメーカーから車両提供を受けるなど「二輪」を取り巻く様々な業種が協力し安全運転啓発に力を入れている。
同校では「こうした催しを入り口に、二輪に限らず四輪に乗る時も、歩行者である時も、様々な場面で交通安全を意識していただく環境がつくれれば。今後も様々な方々に協力を仰ぎ、安全運転のための取り組みに力を入れていきたい」と話している。
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