地元長津田の初代領主・岡野家房恒の父親である戦国武将「江雪」に迫る歴史展「長津田歴史展Ⅶ・板部岡江雪斎と長津田領主岡野家」が6月26日まで、長津田地区センター(豊田和美館長)で開催されている。
NHK大河ドラマ「真田丸」にも登場し、6月の放送分では上野国沼田の帰属問題で活躍した「江雪」にスポットをあて、その息子から始まる長津田・岡野家の歴史に迫る企画。地域史に親しむ「長津田ふるさと会」と同地区センターの協働で開催された。
後北条氏に仕えた時代の江雪の活躍や歴史的背景などを22枚のレポートにまとめて展示したほか、伊豆七島の代官として視察に行く様子が描かれた「北条五代記」、小田原合戦の際、最後まで主人である北条家に忠誠を誓い秀吉に啖呵をきった史実について解説。寝返った北条家重臣が逆に切腹を命じられる中、秀吉に許されお伽衆に加えられた様子を通じて、交渉術に長けた江雪の人物像を紹介している。
また、このことをきっかけに江雪の息子より始まる岡野家については、長津田ふるさと会・久保田武光さんや小岩井保さんが同家に伝わる貴重な資料を調べ、膨大な文献を精査して全貌を探った。
歴史展の準備に携わった久保田さんは6月10日、緑区生涯学級講座「横浜線ものがたり」の一環で長津田地区センターを訪れ、同講座の受講生と歴史展を見学しながら熱心に解説を加えていた。久保田さんは「江雪がドラマで活躍するタイミングでこの歴史展を開催でき、多くの関心をいただくことができて良かった」と話した。
歴史展を企画した豊田館長は「電話での問合せやご意見・感想などたくさん寄せられ来場者も増えている。あちこちで歴史展に関係した話の輪ができ、世代を超えて地域交流の輪が深く強く広がっているように感じる」と話している。
この歴史展に関する詳細は同地区センター(【電話】045・983・4445)。
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