全国的にも大流行の兆しを見せる手足口病の緑区内の患者数(定点あたり)が17・75人にのぼり、市が定める警報発令基準(定点あたり5人)を大きく上回った(7月末時点)。
手や口に発疹
主に乳幼児が罹患し、手足や口に発疹がでる手足口病。市内では先月末までに患者数が748人にのぼり、市内平均の患者報告数(定点あたり)は8・04人。緑区は17・75人で市平均を大きく上回り、最も患者数の多かった泉区に次ぎ市内で2番目に高い数値となった。
乳幼児に多い感染
市内で罹患が最も多い年齢層は1〜2歳の乳幼児。5歳以下の患者数は全体の9割以上を占める。また近年増加している「コクサッキーA6型(CA6)」によるウィルス感染例が多く見られ、従来の症例よりも水泡が大きい傾向にあるという。また、発症後数週間後に爪が脱落する症例が報告されているのも特徴的だ。
手洗いで予防
感染経路は飛沫、接触、経口(糞口)感染など。予防には手洗いの励行と排泄物の適切な処理が基本と言われ、「タオルを共有しない」などの注意が必要。また、口の中に発疹ができると飲食をしにくくなるため、脱水症状などにも注意が必要だという。流行の状態を示す警報は緑区をはじめ市内17区で発令された(8月3日時点)。市では今後さらに流行が拡大すると見て注意を呼び掛けている。
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