霧が丘地域ケアプラザで2月10日、「ろう者による講演会と手話勉強会」が開催された。霧が丘地区社会福祉協議会が主催した。
耳が聞こえない人とのコミュニケーションの取り方などを知ってもらおうと企画されたもの。
講師として、ろう者の小平靖子さんが登壇した。講演では、災害や事故が発生した時、ろう者は店内や駅構内の放送などが聞こえないため、不安になることが伝えられた。小平さんは「手話が分からなくても、メモやジェスチャーなどでも伝えられる。困っている人がいたら、助けてほしい」と呼びかけた。
その後、グループに分かれ、手話の練習も行われた。参加者らは、手話で、名前や年齢、誕生日などの簡単な自己紹介をしていた。小平さんは「ろう者とのコミュニケーションの楽しさを知ってもらえたと思う」と振り返った。同会の成瀬健二会長は「ろう者の人に語ってもらうことで、どのようなことに対して困っているかが参加者に伝わったと思う。相互理解のきっかけになれば」と話した。