油断した頃には必ずやってくる――。
池辺町在住の柴田正さん(サンケイ自動車会長・74)は、池の鯉を食べに来る天敵をそう表現する。市の許可を得て、手製の捕獲器で24日、とうとうアライグマを捕まえることに成功した。
池辺町は都市農業と環境を守ることを目的とした農業専用地区が60 ha残されている。周辺には池辺市民の森など山林も多く、自然豊かな地域だ。
柴田さんによると今年の2月、3月頃に池の鯉を荒らされたという。「地元農家でも作物が被害に合っていると聞く。2月頃は野菜が育っていないから民家に餌を探しにくる。たまに生ものが食べたくなるのかな」と語る。5月中旬、鳥などに捕食されないよう、池にかけていた網が何ものかに破られた。「またか」と業を煮やした柴田さんはホームセンターで購入したラックを使用し縦35cm、横75cm、高さ35cmの仕掛けを作成。
おびき寄せるために、においの出る煮干しなどを餌に21日の夕方から、その時を待った。24日の午前3時頃「ガチャン」という音がしたという。
午前7時前に柴田さんが仕掛けを見に行くと、体長50cm程のアライグマが、わなにかかっていた。「朝は狂暴でこわかった。アライグマとの戦いはこれからも続くと思う」と話している。
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