緑警察署(磯野正彦署長)は2日、「迷惑電話防止機能付電話機」を白山在住の大川勝夫さん(72)に贈呈した。
振り込め詐欺被害を少しでも減らそうと、詐欺への注意喚起文言を記載した郵便はがき1万4000通を地元企業13社の協力を得て作成した同署。8月初旬に区内全域に配達された同はがきのうち1枚には、緑・事業所防犯協会(村松勇治会長)が同署へ無償で寄贈した同電話機が贈呈される当選はがきがあった。
同電話機は、呼び出し音が鳴る前に「通話内容を録音します」という旨のメッセージが流れ、自動録音もされるため、詐欺を未然に防ぐ効果が期待されている。
贈呈された大川さんは「詐欺まがいの電話がかかってきたこともある。被害に遭わないか不安もある。贈呈された電話機を使えば、詐欺を少しでも防止できると思うので、うれしい」と話した。
磯野署長は、「区内でも振り込め詐欺が多発している。ぜひ、電話を有効活用して、効果を多くの人に伝えてほしい」と大川さんに伝えていた。
また、村松会長は「手口は巧妙化している。寄贈した電話機が役に立てばうれしい」と述べた。
今年に入ってから区内で発生した振り込め詐欺件数は、8月末現在で58件(前年比17件増)。被害件数が最も多かった2017年の年間65件を上回るペースで推移している。
同署の担当者は「このままだと過去最多の被害件数になる。迷惑電話防止機能付電話機は量販店などでも様々な種類を販売している。不安な方は、ぜひ、設置を検討してみてほしい」と呼びかけていた。
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