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”赤ひげ先生”に聞く歯科医療 72 冬場のドライマウスに注意を 十日市場・みどり歯科医院
空気が乾燥する冬場は口の中も乾燥しやすく、この時期発症者が増えるというドライマウス(口腔乾燥症)について、十日市場『みどり歯科医院』の阿部光敏院長に話を聞いた。
日本口腔内科学会によると、国内でドライマウスに悩む人は推定800万人以上。特に60代以上の高齢者に多いという。
たかが口の乾燥ではない
阿部院長によると、ドライマウスの症状には、舌がヒリヒリする、しゃべりづらい、口の中がネバネバする、食べ物が飲み込みづらい、味が美味しくないなどが考えられるという。これらは乾燥に伴い唾液量が減少することが原因だが、ストレスや薬の副作用、筋力の低下など様々な要因が引き金となることもあり、”たかが口の乾燥”では済まされない。
「唾液は殺菌の増殖を防ぐ役割があるため、虫歯や歯周病になりやすくなるほか、口臭の原因にもなる」と指摘。さらに、加齢による喉の機能低下に加えて唾液量が減少すると誤嚥性肺炎の危険性も高まるという。
対処法は歯磨き
ドライマウスの予防や対処法として効果的なのが、日常の歯磨き。歯ブラシで舌の上や両頬の内側を刺激することで唾液の分泌を促すのだ。そこで注意が必要なのが力を入れすぎて粘膜を傷つけてしまうこと。また、「
耳下線(じかせん)」(耳の下から頬骨にかけて)「舌下線(ぜっかせん)」(顎の下)「顎下線(がっかせん)」(顎とエラの中間)と呼ばれる唾液腺のマッサージも効果が見込める。
同院では、ドライマウスの症状緩和に効果が期待できる漢方を処方(保険内)するなど、個々の症状に合わせて対応している。
阿部院長は、「お口の乾燥を感じたら、かかりつけ歯科医に相談することをおすすめします」と話す。
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