名物授業を紹介 大学なう!【3】 ことば(言語)の世界へ 東洋英和女学院大学
コロナの影響で、東洋英和女学院大学(三保町32)では全授業がオンラインで行われている。
同大の専任講師町田小織さんは、様々な言語を学ぶ「ことば(言語)の世界」の一部を担当している。6月24日と7月1日の授業で扱われたのは、セルビア語やクロアチア語、ボスニア語、モンテネグロ語という日本では馴染みの薄い言語だ。「4つの言語ですが、元々は、セルボ・クロアチア語という同じ言語だった。そのため、日本でいう方言のようにかなり似ている言語同士」と町田さんは説明する。
「オンラインの特性を生かしたい」。そう考えた町田さんは、各地の様々なゲストを呼んだ。
ボスニア・ヘルツェゴビナの首都にあるサラエボ大学の講師なども授業に参加。現地は早朝だが、自宅から参加してもらったという。
セルビア出身で駐日セルビア共和国大使の秘書は、「おはよう」などの基本的な会話を学生に教えていた。授業後には、覚えたセルビア語を録音して講師らに送信し、確認してもらっていた。
また、チャットを使い、質問も学生から受け付けていた。言語だけでなく、戦争の体験談なども語られていた。
町田さんもオンライン授業は初めての経験。だが、学生からは「貴重な話を聞けた」「行ってみたくなった」などの好意的な感想が多数寄せられた。「リアルタイムだからこそ、伝わったものもあったはず」と町田さんは手応えを感じていた。
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