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緑区版 公開:2020年9月17日 エリアトップへ

【記録】コロナ禍、地域の心の声 連載【4】 「表現の場を守りたい」 みどりアートパークの現場から

社会

公開:2020年9月17日

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 長津田駅から徒歩4分という好立地にある横浜市緑区民文化センターみどりアートパーク。新型コロナウイルスの感染予防のため、3月はコンサートや映画上映会など、大人数が集まるイベントはほとんど延期に。4月の緊急事態宣言発令の翌日から5月末までは臨時休館を余儀なくされていた。6月以降に再開したが、ホールは定員の半分以下しか入場させることができない状況だ。

無観客生配信に活路

 同施設の小野明男館長は「コロナ禍で、収益を確保するのは難しい。また、アーティストが表現する場がなくなるのは辛い」と頭を抱える。

 そのようななかで、活路を見出したのは、無観客生配信だ。6月6日、バイオリンとコントラバスのユニット「style-3!」のミュージックショーが同施設で初めて無観客の形で実施された。演奏は、動画投稿サイト「YouTube」で生配信された。大型スクリーンに映し出されたのは、ファンからのチャットの声援=写真。演奏者は反応を確認しながら、メッセージを送るなど、双方向性のある生演奏となった。小野館長は「初めての取り組みだったので、途中でトラブルが起きないかと、ドキドキだった」と振り返った。ファンからは、「演奏を待っていました」「生配信は新鮮で良かった」など好意的な感想が聞かれたという。

”配信時代”へ備える

 この演奏会を皮切りに8月までの3カ月の間に、同施設では無観客生配信の形で、ギターやバイオリンの演奏会などを6回実施してきた。

 8月15日に同施設のホールで無観客生配信を行ったのは、ソロギタリストの松井祐貴さん(33)だ。「チャットを通じて、ファンとも交流でき、思っていた以上にライブを楽しむことができた」と話した。

 約20公演が決まっていた7月の中国ツアーが中止になるなど、演奏する場がなくなっていた松井さん。この夏、横浜市映像配信支援プログラムの支援金を受けた。「コロナの影響は続きそうで、当面は生ライブでなく、生配信に力を入れたい」と意気込みを見せる。

 また、同施設も無観客生配信をコロナ禍における新しい演奏会の形と考え、積極的に支援していく予定だ。配信機材も充実させていくという。

 同施設では、6月に「みどりアートパークYouTubeチャンネル」も開設。「style-3!」の演奏など配信した演奏を楽しむことができる。小野館長は「パソコンやスマートフォンでぜひ、登録して、楽しんでほしい」と呼び掛けている。

 長引くことが予想されるWithコロナ時代。「今までのやり方でなく、新しいやり方で発信していかなくてはいけない。立ち止まらず、挑戦を続けたい」と小野館長は先を見据えていた。

【記者雑感】

 アーティストらも必死に伝える方法を模索していた。ファンも温かい目で見守ってほしい。

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