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ピンクリボン月間企画 女性特有のがんと検診 〜私らしく地域で生きる〜

社会

掲載号:2020年10月15日号

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 10月は乳がんの正しい知識や検診を呼びかけるピンクリボン月間。乳がんなどがんの検診率の低さが問題視されている。自身の経験をもとにがんと闘う女性のためのコミュニティーを作る(一社)ピアリングの上田のぶこ代表と松村聡子さんの対談から、がんと向き合うきっかけを見つけては。(本文中の敬称略)

「まさか私が…」がんの発見からピアリングの活動

-上田さんががんに気づいたきっかけは

 上田 5年前、お風呂に入る前に鏡を見ていたら、左胸にビー玉のようなしこりを見つけました。気になっていましたが忙しさもあり放置していると、体調も悪くなってきて、いよいよおかしいぞと病院に行くと悪性腫瘍と告げられました。

-どんな気持ちでしたか

 上田 がんかもと思ってはいましたが、宣告されるとショックでした。おばあちゃんになるまで生きると思っていたので、死も覚悟しました。

-周囲の反応は

 上田 息子が小さかったので一緒にお風呂に入っているときに「ママおっぱい切らなくちゃいけなくなったんだ」と伝えました。「切るんじゃなくて塗るお薬で治してよ」と激しく泣かれたときはこたえましたね。あと、職場の同僚やママ友には言いたくなかったです。仕事人間だったのでそこから脱落するような、戦力外通告された感じがしました。

-どのようにがんと闘ったのですか

 上田 検査の結果、私は放射線治療はしませんでしたが、どんな治療をするかはみんなが悩むところです。がんは特に玉石混交な情報が多いです。ニンジンジュースと玄米で治るとか…。心を動かされそうなときもありましたが、エビデンスのある標準治療を選択しました。

-松村さんはなぜピアリングに

 松村 母の乳がんがきっかけです。母のがんは悪性度が高かったこともあり2年しか生きられませんでした。母の死をただ終わらせるのではなく、何かできればと思うようになり、ピアリングを見つけました。

-お母さんの闘病から学んだことは

 松村 自分ががんになるなんて考えたこともありませんでしたが、「思いのほか早く死ぬかもしれない」と思うようになりました。母のケースは3カ月前に受診したマンモグラフィーでは見つからなくて。エコー検査も受けていれば…と悔しい思いでした。母の「自分の体の声を聴きなさい」という言葉が心に残り、日常から検診に行くようになりました。

検診は大切、がん=死ではない

-読者に伝えたいことは

 上田 やっぱり検診は大事。昔は”がん=死”だったけど今は違います。だからこそ、とにかく早くがんを見つけることが大事。もしがんになっても終わりじゃなくてがんと共存しながら自分らしく生きていける世界を私達は作ってます。

 松村 自分にはまだ関係ないという気持ちはすごくわかります。自分の万が一に備えるように、がんってどんな病気でどうなるのかを知ることから始めて欲しいです。
 

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