茶道の世界で、最も格式が高いとされる季節の茶事「口切の茶事」が、11月13日、鴨居の茶事教室「祥古」で行われた。主催は茶美の会(主宰/米澤喜美子さん)。
その昔、茶人は各家の茶壷を茶師に預け、初夏に摘まれた新茶は茶師によって茶壷に詰められ封印された。寝かせた新茶は10月下旬頃に各家に届けられ、その封を切って招待客に振舞ったのが「お茶のお正月」ともいわれるこの行事だ。
亭主と呼ばれる招待側が、新茶とともに懐石や菓子を提供する正式なこの茶会。今回主催した茶美の会の茶道裏千家正教授、米澤さんによれば「茶人であれば一生に一度は招かれてみたい行事。茶道に関わる7〜8割の人が体験したことがない稀有な茶事です」。また、今回亭主となったのは、茶道歴20年以上という金子清隆さん。厳かな雰囲気の中、茶壷の封を切り作法にのっとってお茶をたて、招待客をもてなしていた。
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