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緑区 社会

公開日:2023.11.16

ウクライナ語版お薬手帳
安心感を届けたい
市民団体と企業が発行

  • 飯田さん(中央)と、お薬手帳を受け取ったウクライナ人ら(提供写真)

  • 製作したウクライナ語版のお薬手帳

 市民団体「共生のまちづくりネットワークよこはま」と(株)大川印刷、ジャパンハウジング(株)が協同事業として製作を進めていたウクライナ語版の「わたしのおくすり手帳」が10月末、完成した。日本に避難しているウクライナ人に活用してほしいと、横浜市多文化共生市民活動支援補助事業の補助金、個人の寄付金などを活用し、今夏から製作を続けていた。

 日本語とウクライナ語の対訳が記載された小型の冊子で、表紙、裏表紙を含め48ページ。チェック欄に記載することで自身の既往歴、食べ物のアレルギーの有無などさまざまな情報を共有することができる。また、少しでも親しみを持ってほしいと、ウクライナ国旗をイメージした青と黄色を配色するなど工夫を凝らした。発行は3500部。「共生のまちづくりネットワークよこはま」の飯田信子代表は「全国に無料配布したい」としている。

喜んでもらえる喜び

 飯田代表らは、11月6日に区内十日市場町で開催された交流イベントで、参加したウクライナ人9人に同手帳を配布した。飯田代表は「すごく喜んでくれて、とてもうれしい。帰り際に私に抱き着いて喜びを表現してくれる女性もいた」と笑顔で話した。

 日本に滞在している外国人の中には「病院に行っても問診票が書けない」「医師に『ヒリヒリ痛いか、ジンジン痛いか』と日本語で聞かれても、その違いが分からない」など、医療機関でのコミュニケーションに困難を抱えているケースが少なくないという。飯田代表は、戦火を逃れ日本に滞在しているウクライナ人たちが「安心して病院に行けるよう、少しでも役に立てば」と話している。

 「共生のまちづくりネットワークよこはま」らは「多言語版おくすり手帳普及プロジェクト」として、これまでに英語、中国語、韓国語、スペイン語、ベトナム語、フィリピン語などのお薬手帳を発行。ウクライナ語版で第4版となる。

 無料配布している場所は、みどり国際交流ラウンジ、東本郷地域ケアプラザ、WEショップみどり。数に限りあり。

 詳細は飯田代表【携帯電話】080・5049・7949へ。

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