「福はー内、福はー内」。2月3日、区内各地で節分祭が開かれた。会場は今年一年の幸せを願って集った多くの地域住民らでにぎわった。
◇ ◇ ◇
鴨居杉山神社
2006年の初開催から17回目を数える鴨居杉山神社の節分祭(鴨居杉山神社奉賛会、節分祭実行委員会主催)。同神社の境内で行われる節分祭は鴨居地域で恒例となり例年多くの地域住民らが足を運ぶ。今年は週末土曜日の開催ということもあり、3回に分けて実施した豆まきには延べ約1100人が来場した。
当日は地元の各種団体が警備を担当。豆まきが始まると、駆け付けた子どもたちを中心に「こっちにも投げてください」「こっちもお願いします」などの声が「豆まき人」に掛けられていた。
同神社では福豆のほか、紅白の餅や駄菓子などが来場者に投げられ、手を伸ばしたり持参した袋を大きく広げるなどして一年の福をつかもうとする姿が見られた。また、各回の最後には赤や黄色など色とりどりの風船も投げられ、子どもたちの人気を集めた。
豆まきに参加した小林朔久(さく)くん(5)と大岩幸知(ゆきち)くん(同)の2人は「たくさんお菓子が取れた」「楽しかった」と話した。
また、豆まき人を務めた吉越進一さん(町田市在住)は「初めての参加だったが子どもたちが皆楽しそうでこちらが元気をもらった」と話し、鴨居小学校の堤達俊校長は「今年の11月に鴨居小学校は150周年を迎える。地域への感謝の気持ちと、(在校生の)約500人の子どもたちに福が来るようにという気持ち」と話した。
長津田の王子神社
長津田の鎮守として親しまれる王子神社にはこの日、節分祭に多くの親子連れなどが詰め掛けた。同神社によると、コロナ禍以前に行っていた通常の形で豆まきをしたのは4年ぶり。
社殿で神事が行われる中、境内には豆まきの開始を今や遅しと待つ多くの来場者の姿があった。
午後3時30分過ぎ、いよいよ豆まきがスタート。威勢の良い掛け声と共に今年の年男、年女らが福豆の入った袋を社殿から次々と投げると、来場者たちは頭上高く手を伸ばして豆をつかみ取っていた。
また社殿内から、赤や緑の面を付けた「鬼たち」が登場。上空に福豆が飛ぶ中、人だかりの中を鬼が歩いて回ると、豆を受け取ることなどそっちのけで鬼たちと笑顔で戯れる子どもたちの姿も見られた。
豆まきの後、境内では参加者たちに向け、さまざまな野菜の配布も行われていた。
霧が丘から娘3人と来場した女性は「初めて王子神社の節分祭に来た。豆まきが行われるのを見ること自体が久々なので楽しかった」と語った。また、4歳の息子と共に会場を訪れた長津田町在住の女性は「王子神社での節分祭を初めて見たので、新鮮な感覚。豆だけでなく、お菓子ももらえて良かった」と笑顔で話していた。
|
<PR>
緑区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|