ズーラシア飼育員 オランウータンの保護活動で受賞
消防ホースを使って樹上行動を見せるズーラシアのオランウータン・ロビン
よこはま動物園ズーラシア（旭区）でオランウータンの飼育員を務める宮川悦子さんが、国内の動物園職員３人と協同で取り組んだ保護活動でＮＰＯ法人「市民ＺＯＯネットワーク」が主催するエンリッチメント大賞２０１０を受賞した。
同賞は本来の生息地と異なり、限られた空間の中で暮らす動物園の動物の生活を、より豊かで充実したものにする試みや活動を評価するもの。
野生のオランウータンはスマトラ島とボルネオ島のみに生息するが、森林破壊の影響で現在は生息地が減少。そこで各地に孤立した生息地をつなげ、オランウータンの活動範囲を広げる取り組みが進められている。
ズーラシアなどの動物園では、オランウータンの樹上行動を充実させようと耐久性のある消防ホースを活用してハンモックを設置。この技術が注目され、生息地同士をつなげる橋をかける活動につながった。宮川さんらは09年４月に現地で活動に参加。その点も、今回の受賞で大きく評価された。
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