十日市場町在住八木喜佐子さん 91年の人生を短歌に 歌集を出版
十日市場町在住の八木喜佐子さん著の短歌集『花の季』がこのほど文化書房博文社から出版された。同歌集は、八木さんが約17年間書き溜め、91年の人生をうたったものとなっている。
八木さんは市内を中心に活動する「沙羅短歌会」に今から17年前に入会。以来、同会の伊藤宏見主宰の指導を受けながら作品を作り続けてきた。今回の歌集は、平成22年度までの作品の中から約750首が厳選されている。
大正9年、横浜市中区野毛町に生まれ、現在91歳の八木さん。関東大震災に遭い、3歳時に父親を亡くし、その後、戦争や疎開を経験。夫や長男を病気で亡くしており、今回の歌集では、八木さんがこれまで経験してきた人生をうたったものとなっている。
また、八木さんは植物の姿を正確に描くボタニカルアートを趣味にしており、歌集の表紙は、八木さんが描いた花の絵となっている。
「思い出を形にすることができました。決して上手な短歌ではありませんが、できれば、わたしと同年代の方に読んで頂き、少しでも元気になってもらえれば嬉しいです」と八木さんは話している。
歌集に関する詳細、問い合わせは【電話】045・541・2083沙羅短歌会まで。
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