東日本大震災以降、各地域では防災や減災に向けた行動を進める動きが活発化しており、地域防災拠点ごとに独自の対策を行っている地区もある。緑・鴨居小学校、東鴨居中学校が地域防災拠点となっている鴨居連合自治会(板垣憲明会長)では、黄色いリボンを使用し安否確認を行う、独自の取組みを行っている。そこで同連合自治会を取材した。
2012年度から、同連合自治会では「OK」と書かれた黄色いリボンを自治会員に配っている。昨年9・10月の防災訓練時には、家の前に出してもらい、安否確認を行った。「震災を経験し、安否確認をスムーズに行えないかと考えました」と板垣会長。
この取組みは、緑区地域福祉保健計画「みどりのわ・ささえ愛プラン」の鴨居地区での活動の一環。震度5以上の地震が発生した際に、家の前の見える位置にリボンを掲げてもらい、単位自治会の班長が安否確認をするというもの。板垣会長は「確認の効率を図るのが狙い」と話す。また、リボンを通して隣り近所とのコミュニケーションを図ることも狙いの一つだ。
「リボンが出ていないことに最初に気付くのは、お隣さんの可能性が高いと考えられます。『いざ』というときには、これまで以上に周りの方の協力が必要になると思いますので、訓練やリボンを通じて、近所間のコニュニケーションを取ってもらえればうれしい」と鴨居地区社会福祉協議会の岡本幸美会長は話す。
この取組みは、2013年度以降も継続して行われる予定だという。
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