緑 区 熱中症搬送が1.2倍 9月以降も注意必要
横浜市によると、緑区の5月から22日までの救急搬送数は33件。昨年の同時期と比べて7件の増加が見られた。体が暑さに慣れていないことから例年、熱中症患者が増加する梅雨明け。今年は昨年よりも半月以上も早い7月6日に梅雨明けをむかえたことから、気温30度を超える日が長期に渡り増加に至ったと市はみている。
市全体では22日までで、934件。昨年よりも417件の増加となった。年齢別では70〜80歳代が患者の40%近くを占めた。発症場所は室内、室外共にほぼ同じ割合で発生しているが、「炎天下での運動で体調を崩し、屋内で発症するといったケースもある。30度を超える時は外での活動を控えてもらいたい」と市は話している。
年齢の高い地域で増加傾向
例年以上の猛暑に見舞われたことから、全国的に搬送者が増えた今夏。そんななか、緑区の搬送数が微増だったのは、区民の平均年齢が市内で5番目に若い43・4歳(13年1月現在)であることが影響している可能性もあると市は分析する。市の熱中症患者の4割が70歳以上の高齢者であったように、平均年齢の高い地域で搬送数が増える傾向があるという。
高齢者は体温調整機能が低下しているために、本人が気づかないうちに脱水症状になるケースがあり、特に注意が必要となる。
こまめな水分補給がポイント
9月も注意が必要と話す市は「室温が28度以上になったらエアコンをつける」、「のどが渇かなくてもこまめに水分補給をする」、「温度計を設置する」―などの対策を呼びかけている。
緑スポーツセンターで、運動指導にあたる、西宮達人さんは「水分のほか、積極的に塩分も補給してもらいたい。塩分補給にはスポーツドリンクなどが有効」と指摘している。
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