緑署など対策強化 「振り込め詐欺」急増
緑区内の振り込め詐欺が今年に入り急増している。緑警察署によると、8月21日時点で9件(被害額3570万円)と、2012年の6件(1900万円)を早くも上回った。神奈川県全域でも同日までで、昨年1年間で起こった314件の2倍を超える631件に達している。被害額は12年の2・5倍となる20億6076万2646円の被害となっている(件数、被害額は全て暫定値)。
緑署は「1件の被害額がこれまでよりも高額になっている。『会社のお金を無くしたから助けてくれ』と、自宅までお金を受け取りにくるケースが増えている」と分析している。対策としては、「電話でお金の話が出たら疑う」「常に留守電にしておく」――などを挙げている。
金融機関と連携し、被害防ぐ
緑署は防止に関する注意喚起を広報紙やイベントを通して行っているほか、対策のひとつとして区内の銀行や郵便局との連携を強化している。振り込め詐欺では、犯人から電話などを受けた人が金融機関で金をおろす場合が多いため、そこで被害を食い止めようという狙いがある。8月21日時点で、区内の金融機関が振り込め詐欺を阻止したのは9件。阻止金額は4930万円にのぼる。
2件の振り込め詐欺を阻止した鴨居駅前郵便局は「警察からの情報を局内で共有して防犯に当たっている。今後も利用者に対して防止に関する声かけを行っていきたい」と話している。「金融機関は最後の砦。今後も連携して、この悪質な犯罪を減らしていきたい」と緑署はコメントしている。
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