児童が落語で恩返し 十日市場で即興高座
十日市場小学校(猪田明江校長)の4年生が先月30日、十日市場地域ケアプラザで落語を披露。集まった地域住民らを喜ばせた。
緊張した面持ちの児童が『じゅげむ』や『大安売り』などの演目を必死になって語ると、会場からは「かわいい」「がんばって」などの声が挙がっていた。また、落語の合間に児童らは「あんたがったどこさ」などの童謡を合唱し会場を盛り上げた。
同小学校では4年生の国語の授業で落語を取りあげている。3年前からプロの落語家を授業に招き、伝統的な話芸を学んでいる。今回は同小学校が体験学習などで協力を得た地域の施設で噺を披露することで、恩返しをしようと企画した。
参加した児童のひとりは「落語は噺の登場人物の気持ちになってやることが大切ということが分かった。扇子などを使って噺をするのは楽しかった」と感想を漏らした。
同校の猪田校長は「この取り組みを通して、子どもたちは表現方法などを学んでくれたと思う。様々な施設にお伺いしたことも学校と地域の輪が広がるきっかけになったと実感している」と話していた。
同校では2月にも小学校内で関係者らを集めた落語イベントを開く予定。
|
|
|
|
|
|