横浜市道路局は、現在工事を進める「横浜環状北西線」の発進立坑(はっしんたてこう)を紹介する報道機関向け現場見学会を11月26日、北八朔地区の作業現場で実施した。
同線は、現在事業中の横浜環状北線(2016年度完成予定)と一体となり、横浜都心や湾岸エリアと東名高速道路を連絡し、横浜港の国際競争力の強化、災害時における確実な物資輸送や救援活動、周辺一般道路の事故減少や渋滞緩和などに大きく寄与する効果が期待されている。
今回公開された発進立坑と呼ばれる縦穴は、北西線延長7・1Kmのうち3・9Kmを占めるシールドトンネルを通すために掘られたもの。今後は縦穴の中で「シールドマシン」という直径13mの掘削機械を組み立て、到達立坑のある都筑区東方町まで掘り進める。この工法は鉄筋コンクリートや鉄骨を用いてしっかりと地固めをするので、地盤沈下がしづらいという大きなメリットがある。立坑は横幅38・4m、縦幅31・5m、深さ約22・9mあり、立坑のために掘られた土砂は約51300㎥で、ダンプカー5000台分に相当するという。掘削にあたっては、近隣の梨農家への被害を最低限に抑えるため、土埃を防ぐ専用のカーテンを用意するなど、細心の注意が払われた。立坑は2016年10月ころに完成し、18年半ば頃までにトンネルを開通する予定。
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