貸出回数が少ない本を集めた展示「かくれた名作を読んでみよう」が明日まで、緑図書館1階成人図書室前の通路で行われている。
これは緑図書館が開館して以来、2012年までに受け入れた一般書の中で、過去5年間の貸し出し回数が3回以下の図書に光を当てた企画。こうした展示で隠れた名作の存在を知ってもらい、利用者に読書の幅を広げてもらうことを目的としている。
今回ピックアップされた図書は約30冊程度。担当者である小峰康雄さんと渡邊陽介さんが一般図書の中から選んだという。
会場には「デスマスク(岡田温司/著・岩波書店)」「運河と閘門〜水の道を支えたテクノロジー(久保田稔/編著・日刊建設工業新聞社)」「パラグアイを知るための50章(田島久歳・武田和久/編著・明石書店)などが並べられた。図書館の利用者の中には足をとめ、熱心に本に見入る人の姿も見られた。小峰さんによると、こうした展示をきっかけに貸し出し回数が増え、同じ人が続けて借りるケースも見受けられるという。
小峰さんは「知られていないけれど、こういう面白い本があるということを知ってもらえれば。中には『あまり面白くなかった』なんて声をいただくこともありますが、それだけ読まれているということですね」と語った。
渡辺政一館長は「あまり利用されていない本の中にも名著はある。開催してよかった。また来年も実施できればと思う」と話した。
緑区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|