神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
緑区版 公開:2018年1月1日 エリアトップへ

戌年特別寄稿 横浜北部の珍狛犬 獅子狛犬研究家 臼井氏に聞く

文化

公開:2018年1月1日

  • LINE
  • hatena
大熊町(都筑区)の杉山神社
大熊町(都筑区)の杉山神社

 神社に参拝に行くと、参道の両脇で見かける狛犬。

 本紙では戌年にちなんで「獅子狛犬研究家」の臼井義幸氏(港北区在住)に、横浜北部地区の狛犬について話を聞いた。

 ――狛犬の言われや歴史を教えてください。

 「一番強いと考えられていた動物の獅子を警護者として設えたのが始まりで、平安期になって、角の生えた狛犬と一対になり、獅子・狛犬という阿吽形式が確立したようです。仏師が彫っていたものが、江戸期になりその作り手や奉納者が石工や庶民になっていくと、伝統に縛られずに大らかな解釈から獅子同士の番いになったり、小獅子を連れたものや玉持ちのものが現れます」

 ――周辺地域の神社で見られる珍しい狛犬はありますか?

 「”イヌ”という音から、番犬の役目を連想するとともに、奉納目的も安産、子孫繁栄、魔除け、家内安全といった内なる願いへと変貌していきました。獅子の顔というより犬の顔に近いものや、背中に子が乗っていたり、授乳しているものは犬そのものを意識して作られたと思われます。そんなスパニエル犬にも似たかわいい狛犬が3匹の子に囲まれ境内で遊んでいるように見えるのが大熊町(都筑区)の杉山神社にあるそれ。また新羽駅近くの杉山神社には「獅子・狛犬」の形式を残したものが見られます。角を生やした狛犬と頭に宝珠を付けた獅子で、台座には文化10年(1813)と刻まれています。また、千草台(青葉区)の杉山神社には皇紀2600年記念の狛犬が鎮座。鴨居(緑区)の杉山神社では右側の子連れ、左側の玉取りの狛犬が参拝者を見守っています。初詣の際には、狛犬がどんな姿で迎えているのか見てみるのもよいかもしれません」

新羽の杉山神社
新羽の杉山神社

緑区版のローカルニュース最新6

横山剣さんら出演 年に一度の横浜感謝祭「ハマフェスY165」が5月25、26日に

「町内会HP(ホームページ)作成します」

若い世代の加入促進にも

「町内会HP(ホームページ)作成します」

タウンニュース社 記者が担当 16・5万〜

5月2日

駅直結ビルでイベント

新横浜

駅直結ビルでイベント

新幹線開業60周年を記念

5月2日

「石ちゃん」が1日署長に

「石ちゃん」が1日署長に

元町で安全・安心パレード

5月2日

横浜・大佛次郎記念館で仏画家 ポール・ルヌアール没後100年企画展

OTABISHO(おたびしょ)開業

みなとみらい

OTABISHO(おたびしょ)開業

能と狂言の紹介施設

5月2日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 1月18日0:00更新

  • 1月1日0:00更新

  • 4月20日0:00更新

緑区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月3日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook