(一社)みどり青色申告会の平野稔会長(72)=写真=が10月24日、国税庁長官表彰を受けた。平野会長は将来的に同法人の役割が拡大していくとの見通しを示し、今後の活動に改めて意欲を示した。
同表彰は納税道義の高揚に功績を残した団体の代表らに与えられるもので、今年は全国から85人、横浜市内から3人が選ばれた。港区の三田共用会議所で行われた表彰式後、平野会長は「非常にありがたい。誇りに思う」と喜びを語った。また、「1人の力ではなく、会員や事務局、緑税務署の皆さんのご指導、ご支援の賜物」と感謝を述べた。
青色申告の普及推進を目的に、青葉・緑・都筑区の個人事業主を中心に組織されている同法人。9月末時点の会員数は3247人となっている。
主な活動としては、確定申告時期に「青色コーナー」を緑税務署内に設置し、記帳の指導・相談を行っているほか、税制に関連する各種研修会を開催。また、年度内に複数の小学校で租税教室を行うなど、納税教育も実施している。今回の表彰は、これら長年の活動が認められてのものだ。
「会員のため」の組織に
青葉区で「平野稔土地家屋調査士事務所」を営む平野会長。創業者の父が同法人の前身、神奈川青色申告会の会員だったことから、助手となった1974年に賛助会員として入会したのが活動の始まり。当初は税金関係を学ぶことと、地元とのつながりを求めていたことが入会の理由だったと振り返る。以来40年以上、同法人に関わり、2013年に会長就任。現在3期目を迎えている。
平野会長は「会員は自分の仕事についてはプロだが、帳簿をつけ、税金を計算することについてはプロではない。会員のためになる組織にしたい」と運営について思いを語る。
また、オンラインで申告等ができるe-Taxの普及を踏まえ、税制に関する実務的な教育や指導、広報など、税務署が現在担っている役割についても「将来的には、その一部を我々が担っていかなければ」と意欲を語っていた。
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