緑公会堂で4日、平成30年緑区人権啓発講演会が開催された。緑区役所が毎年主催している。
今年は、「共に、生きる。写真で紡ぐ希望。」と題して、フォトジャーナリストの安田菜津紀さんが講演した=写真。
安田さんは、1987年神奈川県生まれ。カンボジアをはじめ、東南アジア、中東、アフリカ、日本国内で貧困や災害の取材を行っている。東日本大震災以降は、陸前高田市を中心として、被災地を記録し続けている。
講演では、写真を交えながら、主にカンボジア、シリア、岩手県陸前高田市の話をしていた。
安田さんが伝える仕事に就く原点となったのが、内戦の爪痕が未だに残るカンボジアだ。「未だに約400万個の地雷が残る。地雷の除去には、まだ100年以上かかる現実がある」と話した。地雷で両足を失った人が生きる姿を撮った写真を見せながら、様々なエピソードを伝えていた。
シリアでは、安田さんが道に迷った際、優しく、丁寧に道を案内されたという思い出を話した。「そのような思い出のある地の人々の命が、なぜ理不尽に奪われなければならないのか」と会場へ問いかけていた。
安田さんは「現場では、悲しいこともたくさんある。だが、それを上回るくらいの喜びや感謝があるからこそ、仕事を続けてこられた。今後も取材を続け、皆さんに報告していければうれしい」と締めくくった。
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